その恋の次第

「永遠の新規」になる、よろこび。

ask.fmからいただいた質問への返答〜WESTメンバーの初恋を妄想編〜

じにさんのお話がとても面白くて一気に読み進めてしまいます。ぜひ、ジャニーズwestのメンバーの初恋をテーマにお話を考えていただきたいです!

 

ご質問というか、テーマをご提供いただきありがとうございます!!

 

WESTメンバーの初恋ですね。なるほど。

 

小瀧くんの初恋は年中さんで、相手は幼稚園のかほ先生(24)。かほ先生はいつもポニーテールの鼻筋がすっとした正統派美人で、お父さんたちのマドンナ。たまにお父さんが迎えに来た時に「かほ先生綺麗やな〜」とか言うとむすっとする望くん。「かほ先生は渡さん!」メラメラ。夏休み明け、かほ先生にお土産を買ってきたもののなかなか渡すタイミングをつかめずにいると、かほ先生が「うわ望くん真っ黒なったな〜!たくさん遊んだん?夏休み楽しかった?」って聞いてくれたので「うん。これあげるわ」って渡してダッシュ。あげたのはお姉ちゃんチョイスのピンクのかわいいイルカのキーホルダーです(たぶん沖縄土産)。普段は活発系男子グループにいてワイワイしてるけど、かほ先生が読んでくれる絵本は聞きに行く望くん。活発系男子がかほ先生に迷惑かけると「かほ先生いじめんなよ!」って半泣きで怒ります。あとで「望くんありがとな〜泣かんといて〜」ってかほ先生が困った顔で励ましてくれて、嬉しいけどこんな姿カッコ悪くて見せたくなくてまた泣きそうになっちゃう望くん。卒園式では最後にお手紙渡して、「かほ先生大好きやったぞ!」ってまた半泣きで言って「私も望くんのこと大好きやで。かっこいい小学生になってな」って言われて「おう!」と真っ赤な鼻すすりながら立派なお返事をしてましたよ。

 

藤井くんの初恋は、小学5年生の時、同級生のなつみちゃんに。「藤井なにしてんねん!」っていつも怒ってくる女子のリーダーみたいな子の隣にいる、あんまり喋らないし、どんな子なのかちゃんと見ないとわからないけどよく笑ってる子。やんちゃな男子たちでつるんで「うっさいねんブスー(特にひねりのないイジリ)」とか言ったりして、女子のリーダーにめっちゃ怒られてる時も、なぜか横でニコニコ笑ってるなつみちゃんのことがなんとなく気になる藤井くん。だって笑ってくれてるから。たまたま同じ班になって、給食をいっしょに食べる時間ができて、おかわりジャンケンに盛り上がってるとまたニコニコ笑ってるなつみちゃんが見えたりして、なんであんな笑ってんねやろ、ってどんどん気になる藤井くん。夏祭りの日に迷子になっていたら、たまたまなつみちゃんに遭遇して、お互いに「あ、」となる。誰と来てんの?と聞くとあのうるさい女子のリーダーとかと来てるらしい。そしてなつみちゃんも迷子。そーなんや、おれもいつものやつらときててん。はぐれたけどな。なあもうカキ氷食うた?そうなん?いっしょ買いに行かん?なんて誘ってみたら、意外にもオッケーしてくれる。カキ氷の列は全然並んでなくて、思ったよりも喋れなくて、でも喋れたとしても大して喋れなかったかもしれないって感じで。藤井くんはブルーハワイで、なつみちゃんはレモン味。なんだか黙々と食べちゃってすぐ食べ終わっちゃうし、舌が青くなるのがちょっと恥ずかしい。そこを女子のリーダーに見つかって、また騒がれる、そんな淡い思い出です。

 

神山くんの初恋は、小学6年生の時に、同級生のさきちゃん。修学旅行中に、さきちゃんが神山くんのことを好きらしいって噂になるんです。さきちゃんは家が近くて登校班が同じだったけど、同じクラスになったことはなくて、5年になってやっと同じクラスになった子。だからよく知ってはいるんだけど、オレのこと好きになるタイミングなんてあったかぁ?とも思って、なんだかもやもやとする神山くん。小6になると、自然と男子と女子が対立してくるけれど、でもさきちゃんとは普通に話してる。さきちゃんはちょっと男子!ってどうこう言うタイプじゃないけど、男子とは確かに全然話さないから、やから、オレのこと好きなんかな。もやもや。そのうちに気になってきてしまう。周りの女子がさきちゃんに何かとほら!さき!神山だよ!とか言うから、さらに気になってしまったりして。男子にもからかわれたり。イラっときて「誰が誰好きでもええやろそんなん!」って言っちゃったりもする。そんなにバレバレなのにさきちゃんは告白はしてこなくて、卒業式の時にやっと、周りの女子に押されながら言ってくる。こうやって同じクラスやなくなるのがさみしいです、って言ってるうちに真っ赤になって泣いてしまうさきちゃんに、「卒業しても同じ中学やし、さみしくないやろ!別に、話にきたらええやん」って言う神山くん。付き合ってくださいとも言われなかったし、中学に入るとクラスが多くて全然話さなくなってしまって、自然消滅みたいになる。

 

重岡くんの初恋は、高1の時、高3のりか先輩に。登校時間が被ってるんです、りか先輩と。はじめて見た時はめっちゃ大人っぽい人やな、という印象。高校の前にある坂の手前で、いつも重岡くんがチャリで徒歩のりか先輩を抜かしていく。りか先輩は髪の毛がさらっさらのロングで、すれ違う時に横顔を見て、そこから坂をチャリで駆け上がる。ああ、今日もおるわ、で今日もいっちょ行きますか、で駆け上がる。最初は名前はもちろん知らないんだけど、朝礼でりか先輩が表彰されてて、名前を知る。りか先輩は書道部の部長らしい。ほんまにマンガみたいな人やなあ。とぼんやり思う重岡くん。書道室の前を通るたび、いるんかな、と考える重岡くん。書道選択にすればよかった、と後悔もしたりする。りか先輩を見てから坂を登るのに慣れすぎて、りか先輩を見かけないといまいち調子が出なくて、なんだかしっくりこない1日になる。テスト前にはノート片手に真剣なりか先輩が面白くてニヤニヤしたり。でも冬になると、3年生はあんまり学校に来なくなり、りか先輩の姿も見かけなくなり、その代わりにあるのは書道室の前に飾られたりか先輩の書。そして卒業式、クラス委員でもないから出ることはなくて、休みなんだからいつなのかも覚えてないのが普通なのに、ああ今日卒業式や、あの人のこともうほんまに見れんくなるんやな、ときゅっと心臓が痛くなる。もう新しくなることのない書道室の立派なりか先輩の書。まともに嗅いだことのない墨の匂いと、りか先輩の墨よりも鮮やかな髪の毛を思い出す春。

 

桐山くんの初恋は、中2の時。相手はクラスが一緒になった明るいスポーツウーマンのななこちゃん。二人が同じ班になったらどつきあい漫才みたいになるし、付き合ってるわけじゃないけど公認カップル、いや夫婦漫才として扱われてる。部活に全力でレギュラーもとるんだけど、怪我しちゃってものすごい落ち込むななこちゃん。いつもみたいな元気がなくて、「なに落ち込んでんねん!怪我は治るやろ!来年頑張ったらええねん!来年はお前がキャプテンやるんやろ!」って熱く励まして、周りにひゅ〜って言われて「ちゃうわい!!!」って照れる桐山くん。なに鬱陶しい事いうてんねんそんなんわかっとるわい!と返してくるななこちゃんに、内心ホッとする。そして時は流れて中3、また同じクラスになって「またお前かい〜。お前にツッコむんそろそろ飽きてんけど」とか言っちゃったりして。そして修学旅行の時に、なんだかんだで周りに画策されて二人きりにされる。周りの雰囲気からしてなんか色恋感あって気まずくなる。珍しく黙ってるななこちゃん、日に焼けて黒いけどなんとなく赤くなってるのがわかる。「なんや、その、あの、お前さぁ。好きなやつとかおるん?」「おるんや、それさ、」「俺やったりするん?」俺です。カップルです。見事公認カップルです。でもどつき漫才は変わらず。卒業式ではもちろんボタンをななこちゃんにあげます。それ以外は後輩ちゃんにとられましたとさ。

 

濵田くんの初恋は、中3の時に、お姉ちゃんの友達のみなちゃん(18)。前からよくおうちに来てたけど、濵田くんが部活やってるからしばらく顔を合わせることがなくて、受験もあるからって部活を引退した頃に、ちょうどお姉ちゃんと一緒に受験勉強をしに濵田家に来てるところに鉢合わせする。崇裕くん大きなったやん、って言われて「誰?」って聞くとお姉ちゃんになに言うてんのみなちゃんやろって怒られる。あ〜みなちゃん。みなちゃん?!ほんま?(めっちゃ大人っぽいな)ってちょっとドキドキする。せっかくやから混ぜてもらって、3人で勉強するようになる。お姉ちゃんよりみなちゃんは頭が良いのでみなちゃんばっかりに聞くけど、お姉ちゃんもみなちゃんに聞くから取り合いになる。喧嘩しない順番順番〜っていうみなちゃんの困り顔にきゅんとする濵田くん。勉強教えてくれたしうちでご飯食べて帰り〜とか言われてるうちにみなちゃんが泊まることになってて、ドギマギする。やってみなちゃんがうちのお風呂入るってことやんな?!みなちゃんが入ったあとの風呂入るってこと?!っておれなに考えてんねん!心の中大葛藤。しかも次崇裕くんどうぞ〜って湯上りのみなちゃんが部屋に言いに来てくれてしまう。「あ、ありがと〜」って返事しながらも湯気でてるみなちゃん思わずガン見。もはやいやらしい気持ちにもならないでただドキドキしてしまう濵田くん。無事に高校受かって、記念にみなちゃんと映画に行ったけど、映画の内容は1つも覚えてない。

 

淳太くんの初恋は、中1の時、同じ学校の先輩えりちゃん。人数が多い学校じゃないし、外国だし、アットホームなのでみんな呼び捨てで、平気で年上だけど「えりー」とか呼んでて。えりちゃんはすごい頭がいいけど、ちょっととぼけてる子で、東京から台湾に来たから、高校生になったら東京に戻るらしくて、しかもものすごい頭のいい高校に入るらしい。せっかくだし、中国語をもっと勉強できるカリキュラムのあるところ、とか言ってて。えりとぼけてんのにそんなに考えてんねや、と思う淳太くん。えりちゃんはよくバスを乗り過ごすので、寄り道したい時は一緒についてあげてったりしたけど、ふと、これっていわゆるデートなんかな?って意識してしまう瞬間がくる。クラスの女子がよう騒いでるやつや。誰が誰と付き合ったりするってやつか。俺もえりと付き合ったら、これがデートってなるんかなあ。「えり、東京帰って電車とかちゃんと乗れるん?」「ここよりよっぽどやばいんやろ」「もう俺おらんくなるんやから、しっかりせなあかんよ」とかふと言ってみたりして。それは困るなあ〜頑張らなきゃと呑気に言うえりちゃん。日本でまた会おうね、とか言うけれど、本当に会えるかはもちろんわからなくて。それもお互いになんとなくわかってて言う。進路を決める時、えりちゃんのこと思い出して俺もいい高校入ろ、って意識したりして。特に好きとか、そういうこと改めて考えるような初恋じゃないけど、でも、一緒にいて楽しかったし、ほんのりきゅんとするそんな思い出なんじゃないでしょうか。

 

いかがでしょうか。7人分の初恋ってアツいっすね。ご満足いただけましたら嬉しいです。